【横浜・鶴見】鶴見家本店:18年以上通い詰める一杯。帰国直後に吸い寄せられる、私の家系ルーティン。

ヒースローから羽田へ。

長いフライトを終え、午前中に日本の空気を吸う。

まずは都内の自宅に荷物を置き、ひと息……つく間もなく、足は勝手に電車へと向かっている。

行き先は、横浜・鶴見。

「わざわざ帰国初日に、都内から横浜くんだりまで行くの?」

と人は言うかもしれない。

でも、私にとってこれは「帰国儀式(ルーティン)」なのだ。

日本に戻ったら、絶対に1回は食べなければ終わらない。

今年3月に帰国した時も、当然のように暖簾をくぐった。

目的はひとつ。家系ラーメン「鶴見家本店」。

【横浜・鶴見】鶴見家本店:18年以上通い詰める一杯。帰国直後に吸い寄せられる、私の家系ルーティン。

📌 Quick Info(店舗基本情報)

項目詳細
📍 エリア神奈川・横浜(鶴見)
📅 訪問年月2026年10月
🍴 ジャンル家系ラーメン
🌟 評価★4.5 / 5.0
💰 予算目安昼・夜 ¥800〜¥1,200
📝 注文スタイル入口の券売機で食券購入(現金のみ)
🌐 対応言語日本語メイン(シンプルな券売機スタイル)
🪑 席タイプカウンターメイン
🧳 雰囲気活気のある街のラーメン店(昔より格段に清潔)

💴 券売機という、変わらない手触り

お店のドアを開ける前に、まずは入口の券売機に向かう。

キャッシュレス全盛の現代にあって、ここは「現金のみ(Cash Only)」。

財布からお札を取り出し、吸い込ませる。

この指先の感覚すら、帰国の実感をじわじわと手繰り寄せてくれる。

店内を見渡すと、昔ながらの街のラーメン屋さんの活気。

かれこれ20年近く通っている身からすれば、店は随分と綺麗になった。

昔は床もテーブルも油で少しペタペタしていたものだが(それも味わいだったけれど)、今は女性一人でもすっと入りやすい、清潔感のある空間に整っている。

時代とともに、店も優しく進化している。

🍱 いただいたお料理

豚骨醤油ラーメン(お好み:油少なめ / 生姜マシマシ)

メニューを開くまでもない。

私はこれ以外、頼んだことがない。

「豚骨醤油以外勝たん。」

家系ならではの、味の好み(麺の硬さ・味の濃さ・油の量)を選べるシステム。

若かりし頃は「全部乗せ」を頼み、濃厚なスープを力任せに完食していた。

けれど、大人女子の今は少しお作法が変わる。

カスタマイズは、「油少なめ、生姜マシマシ」。

「油少なめ」とは言え、そこは家系。大人女子の胃袋には十分すぎるほど濃厚で、パンチのあるスープだ。

そこに、カウンターの卓上にある生姜を思い切り投入する。

濃厚な豚骨醤油の旨味の濁流に、生姜のシャープな辛みと爽やかさが突き刺さる。

重厚なのに、後味がどこか潔い。このバランスがたまらない。

トッピングも、今はプラスしても味玉(卵)くらいが丁度いい。

(最近は野菜多めバージョンや、ミニラーメンサイズも登場していて、自分の胃袋と相談できる余白が増えたのが実に嬉しい。)

パンに囲まれたロンドン生活から一転、この濃厚なスープと太麺を口に運ぶ瞬間。

体にじんわりと染み渡る。「ああ、日本に帰ってきたな」と、胃袋から実感が湧き上がってくる。

💭 Final Thoughts / 帰り道

評価は、文句なしの ★4.5。

「再訪する?」という問いは、愚問だ。

再訪どころか、これは私の人生のルーティン(確定枠)。

20年という年月の中で、自分の体調や年齢とともに食べ方は「全部乗せ」から「油少なめ・生姜マシ」へと変わった。

けれど、あのスープの一口目の感動だけは、昔も今も何一つ変わらない。

帰り道

店を出ると、鶴見の風が少し肌寒く頬をなでた。

口の中に残る、甘やかな豚骨醤油と生姜の余韻。

わざわざ電車を乗り継いできた甲斐は、いつだって十二分にある。

胃袋を満たし、また少し大人になった自分で、東京へ戻る電車に乗り込んだ。

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